広島・岡山における南海トラフ地震の津波対策の重要性を知って!!

2018年6月30日

私は宮城県で東日本大震災を被災して身近な人、そして持ち家を失いました。
知識があれば助けられた命があったと後悔をし続けています。
そんな思いをしないために、一人でも多くの命が助かるために、一緒に防災知識を身につけていくためのサイトです。


私は仕事で広島と岡山に頻繁に行きます。
そのとき南海トラフ地震について話すことがあるのですが、多くの人がこのように言います。

「瀬戸内海に津波は来ないよ」

確かに素人が地図を見る限りでは巨大津波が来るとは思えません。
しかし東日本大震災では総事業費1200億円、そして30年の期間をかけて作った釜石港湾口防波堤(世界最大水深の防波堤としてギネス登録)ですら破壊され想定外の被害が出てしまったのです。

災害を甘く考えては絶対にダメです。
特に、津波の心配のある以下の地域。
(広島県)広島市、廿日市市、呉市、三原市、福山市、尾道市、ほか沿岸部の地域
(岡山県)岡山市、倉敷市、玉野市、総社市、玉野市、笠岡市、ほか沿岸部の地域

その他、瀬戸内海の島々

実はこれらの市は、政府が指定した南海トラフ地震防災対策推進地域でもあります。
干拓地や埋立地によって栄えた土地柄、海抜ゼロメートル地帯が多く水害の危険性が多く存在するんです。
もし津波が来なかったとしても“液状化”という深刻な問題だってあります。

だから知ってください、南海トラフ地震のこと、津波のことを。
正しい防災知識を身につければ、被害は1/10にだって減らせるんです。

南海トラフ地震における被害想定、そして対策

まず知ってもらいたいことが、完璧な地震予測はできない。
そして、被害想定も当てにならないということ。

東日本大震災では、政府が想定していた何倍~数十倍の被害が出てしまいました。
ハザードマップで安全だった場所、避難所に指定されていた場所ですら大きな損害を受けたのです。
だから想定は、あくまで想定というひとつの基準として知っておいてください。

政府公表の被害想定

内閣府の南海トラフ地震対策ページによると、広島県と岡山県における南海トラフ地震の被害は最大で次のように想定されています。

広島岡山の南海トラフ地震被害想定

想定されている数字を見るだけでも広島岡山が南海トラフ地震で受ける被害の大きさが分かると思います。

しかし、広島県が独自で算定した南海トラフ地震の最大被害想定は次のような恐ろしいものになっているのです。

広島被害予想

政府が公表した想定より、津波による被害が大きくなると専門家が発言しているのです。
これが正しいとか、間違っているとか言うつもりはありません。
ここで私が一番伝えたいことは、“津波の被害は避難次第で大幅に減らすことが可能”ということです。
そこで絶対に覚えておきたいのが避難三原則です。

避難三原則

東日本大震災において多くの児童・生徒が無事だった釜石市。
その釜石市に防災教育を行っていた片田敏孝教授が伝えていたのが避難三原則。

① 想定にとらわれるな
ハザードマップを信じるな、被害想定を信じるなということ。
「瀬戸内海には津波が来ない」という思い込み、対策しないことが一番危険なのです。

② その状況下において最善を尽くせ
避難所に到着したから安全だと思ってはダメです。
予想を超える津波、土砂災害、火災、あらゆる可能性を考えて、より安全な場所へと避難しましょう。

③ 率先避難者たれ
人は、人の行動を真似てしまいがちです。
最初の一人が避難しないと誰も避難しないなんてことが起こりえます。
本当は避難した方が良いと思っているのに「仕事中で誰も避難していないから・・・」なんて状況になった場合は、勇気を出して「ここは危険かもしれないから皆で避難しましょう」と声を上げることが大切です。

以上の三原則をしっかりと覚えて、いつでも実行できるようにしましょう。

特に日本人は③の「率先避難者たれ」が難しいと思います。
実際に東日本大震災では、他の人の行動を見て自分の行動を決めてしまう人が多く存在しました。(恥ずかしながら私もそうでした)

助かるために、釜石のような奇跡を起こすために、過去から学んでください。
こちらの記事に詳しく書いています→大川小学校の悲劇と釜石の奇跡から学ぶ南海トラフ地震対策

広島、岡山は液状化が深刻な問題

津波の次に私が危険だと思うのが“液状化”“水害”です。
もともと海だった場所が、干拓や埋立によって作られた広島市や倉敷市は液状化が非常に発生しやすい土地となっています。
広島市と岡山県のハザードマップを見てみましょう。

液状化 広島

液状化 岡山

上の広島市のハザードマップは広島市の地震被害想定(平成25作成)より
下の岡山県のハザードマップは岡山県の南海トラフ巨大地震による液状化危険度分布図(平成25作成)より

多くの人が住んでいる広島市中区と南区、倉敷市が特に液状化の危険性の高い赤色で表示されています。
これが広島県が独自で算出した南海トラフ地震の被害想定で、建物全壊理由の半分以上が液状化とされる訳です。

では、液状化するとどうなるのか?対策はあるのでしょうか?

液状化について

液状化を一言でいうと、地震によって地面が液体化することです。
※もっと詳しく知りたい方はWikipediaの液状化の項目へ。

それによって通路が通れなくなったり、家が倒れたり、マンホールが飛び出したりします。
直接的に被害を受けて負傷することは少ないのですが、家に住めなくなる(倒壊する)可能性が大いにあります。

ではどうやって液状化から守るのかというと、残念ながら個別で対策をするのは難しいのが現状です。

だからこそ地震保険に入ってください!

地震保険に入っていれば液状化で受けた被害でも保険金は出ます。
私も東日本大震災で築2年の家が流されたですが、地震保険に入っていたおかげで住宅ローンの返済が出来ました。

現状として広島岡山での地震保険加入率は約3割です、東日本大震災で地震保険に入っていなくて辛い思いをしている人を知っているからこそ、本当にこの加入率の低さを心配しています。
地震保険はさほど高くありません、地震による揺れ、津波、液状化、あらゆる可能性を考えて保険加入を見直してください。

水害について

広島、岡山は共に海抜ゼロメートル地帯と呼ばれる地域が多く存在します。
そのためかなりの範囲に被害が広がるので、正しい避難所が分からずに被害に遭ってしまう可能性があります。
水害から身を守るために、地盤の安定した高台や、頑丈なビルなどの避難所を事前に把握しておきましょう。
そして、もしもの時のために地震保険と車両保険だけは十分に掛けておくことをお勧めします。

リスクに備えるための火災保険の料金を調べる→火災保険一括見積もり依頼サイト

広島岡山の南海トラフ地震対策まとめ

なにより南海トラフ地震に関心を持ってください。
地震は本当にいつ起こるか分かりません。
津波は来ないから大丈夫という勘違いをやめて、避難三原則を学びましょう。
液状化や津波に備えて火災保険、地震保険に加入しましょう。

そして防災知識を身につけたら、家族や周りの人たちに知識を共有してあげてください。
あなたの行動で救える命があります。