あなたは本当に逃げられる?正常性バイアスから身を守る方法

2019年3月5日

「自分だったら避難していた」
「避難しないのが悪い」

自然災害による被害が出ると一定数このような声があがります。

でも知っていますか?
2013年~2017年の間に発表された7回の特別警報、そこで実際に避難した人の割合がたったの3%いう事実を。
命の危険が迫っているのにも関わらず、97%の人は避難していないのです!
※特別警報とは数十年に一度クラスの自然災害など、重大な危険が迫っているときに発動する警報。2013年8月30日運用開始。

なぜこのような低い避難率になるのかというと
そこには「自分は大丈夫」と思ってしまう正常性バイアスという心理が働くからなのです。

東日本大震災を宮城県で被災した私は、被災当時一緒にいた人が避難せずに犠牲になった経験から正常性バイアスの恐ろしさを痛感すると同時に本当に後悔しました。
災害で一番怖い存在は避難しない自分自身なのです。

そんな正常性バイアスの本当の怖さと、身を守るための対策についてまとめています!

【那覇市内における洪水避難マップ】Evacuation-map

(お住いの避難場所をヤフー避難場所マップで確認してみましょう)

正常性バイアスの本当の怖さ

2018年7月200人を超える犠牲者を出した西日本豪雨。
この豪雨による特別警報での避難率は非常に低く、たったの4.6%だったというアンケート結果が出ています。
(ここまで特別警報の避難率が低いと、正常性バイアス云々より日本政府の認知不足感は否めませんが・・・)

被害の多かった広島県呉市安浦町に住んでいる私の友人も避難していませんでした。
友人には以前から広島・岡山は水害に気を付けてと私は忠告しており、その都度「オレはビビりだからすぐ避難する」と言っていたにも関わらず。
しかも避難しないどころか浸水する自宅や水没した車の動画を撮っていたのです。

後日なぜ避難しなかったのか聞いてみると、「避難した方が良いかもって思ったけど、あれほど酷くなるとは思っていなかった」とのことでした。

正常性バイアスの本当の怖さはここにあります。

頭の中で「もしかしたら危ないかも」と分かっていたとしても、心を正常に保つため、疲弊しないために「自分は大丈夫だ」と考えてしまうのです。
人間の性質なので誰もが陥ってしまうのです!!

また正常性バイアスは、日本のように社会インフラの整った国の方が陥りやすい性質を持っています。
安全な国だからこそ「死ぬわけない」「いままで数十年間安全に暮らしてきたから今回も大丈夫」という過信が生まれるのです。

ではどうすれば正常性バイアスから身を守ることができるのでしょうか?

正常性バイアスから身を守る方法

自然災害で正常性バイアスの影響を受けない一番の方法は学ぶ(経験する)ことです。

想像を超える異常事態に「自分は大丈夫」と考えてしまうのであれば、ここは危ないと判断できる基準を学ぶしかありません。

学ぶことの大切さが分かる、とても良い事例があります。
東日本大震災で『釜石の奇跡』と呼ばれた岩手県釜石市の防災教育です。
その背景には一人の研究者の魂のこもった防災教育があったのです。→ 私たちが釜石の奇跡から学ぶこと

今私たちがすべきことは、他から学ぶこと、過去から学ぶことです。

地震時に取るべき行動は?
水害から身を守る行動は?
火災から身を守る行動は?
土砂災害の予兆はどのようなもの?

正しい防災行動は、住んでいる環境によって大きく変わります。
自分の住んでいる地域ではどのような災害が多かったのか調べて学んでください。
市町村が発行しているハザードマップを見て対策を考えてください。
(ハザードマップを過信してもダメですが・・・)

本能的に働いてしまう正常性バイアスから身を守るために、今こそ正しい防災知識を身につけましょう!!